2013年4月21日日曜日

ちょっと強引だけどナチュラルに聞こえるコンプレッサーと・・・

前回の続きです。
前回までは、周波数と音量をグラフ化して遊んでました。


でも、横軸をグラフ化してしまうと、これまた見方が変わってきます。

これまでと同じように、Thresholdを超えた部分を4倍で圧縮した図を、横軸を時間にして描いてみました。

図1. 時間と音量で見た圧縮波形


時間で見ると、アタック時に音がガンと出て、その後音が段々と減衰する絵を描いてみました。
圧縮したあと、音量の最大値を原型の最大値に合わせると、サステインが伸びるのが分かります。


これ、もちろん波形が変わっているので、前回のように周波数だけナチュラルにすることを考えても、ぶっちゃけ、ナチュラルな音にはならない気がしています。


では、周波数と時間とで考えた場合、どういう風にすればナチュラルに聞こえるのか?


目立った音を、圧縮しないしないで残せば良いのかも!?
( `・∀・)ノ


図2. 圧縮前の波形の目立つ部分




図2の目立つ部分を圧縮せず、それ以降を圧縮してみるイメージだとこうなりました。


図3. 目立つ部分を残して4倍で圧縮


えっ、これだと、圧縮した部分が残ってない?
(;^_^A



すみません、図を描いてたら、訂正するのが面倒になったので勘弁してください。



この図を見ると、途中から音量がズガンと上がったイメージになってますね。


ダメだこりゃ・・・
(T^T)


でも、圧縮比をもう少しやさしくしてあげればいいのかなぁ・・・


ということで、今度は2倍で圧縮した絵を描いてみました。




図4. 目立つ部分を残して2倍で圧縮


分かりづらいかもしれませんが、多少、ナチュラルに近づいた気がします。





ちなみに、実際にこんな設定が可能なコンプがあります。
※実際の仕様とは異なっているかもしれませんが


AguilarのTLC COMPRESSORです。

このコンプレッサーですが、4つのつまみがついてます。

  • LEVEL: 音量
  • TRHESHOLD: しきい値
  • ATTACK: TRHESHOLDを超えてから圧縮を始めるまでの時間
  • SLOPE: 圧縮比


簡単につまみの説明をすると、こんな感じです。
設定の仕方によっては不自然になりますが、ATTACKを調整すると同じ圧縮比でも多少ナチュラルに聞こえるようになります。



まぁ、基本的にナチュラルにコンプをかけるには、圧縮比とTRHESHOLDを軽くすることとなりますが、ナチュラルさを求めるとコンプは使わない方が良いかと思ってます。
逆に、割り切ってさえしまえば、コンプはとても楽しい道具ですね!

タッピングやスラップをする時には、とても便利な道具だと思います。
(⌒^⌒)b




ここからは、私が持っているコンプのご紹介です。
すみません・・・
(^〜^;)⊃”

使った感想も交えて、書いてみます。


どういう構造かは分かりませんが、ナチュラルに聞こえるコンプレッサーです。

EBSのMULTI COMPです。

COMP/LIMIT(圧縮比)とGAINの2つのつまみしかありません。
TRHESHOLDは、裏ぶたを開けると変更可能な構造です。
MODEは、3種類(TUBESIM / MB / NORMAL)があります。
TUBESIMにすると、音が太くなります。

コンプをかけ過ぎるとダメですが、結構ナチュラルな感じに仕上がります。



で、こちらはこの間買ってしまったものです。

EBSのBILLY SHEEHAN SIGNATURE DRIVEです。

どっちかというとオーバードライブにコンプがついたエフェクターかと思います。
私にとっては、コンプにオーバードライブがついた感じで使ってます。


  • DRIVE: 入力のGAINです
  • TONE: 強調する周波数
  • LEVEL: オーバードライブの出力で、コンプの入力
  • CLEAN: オーバードライブのかけ具合

COMPは、OFF / MID / HIGHの3種類が選択できます。
OFFにすると、ただのオーバードライブです。

このエフェクターですが、コンプで歪ませることができます。
COMPをMIDかHIGHにして、コンプの入力となる、LEVELのつまみをひねると、COMPで歪みます。

ちなみに、このコンプはEBSだからといって、MULTI COMPのようなナチュラルさを求めるとがっかりすると思います。
コンプとオーバードライブで歪ませて遊ぶためのもののようです。

入力とするオーバードライブは、他のエフェクター使っても面白いのかも!?




そんなこんなで・・・




コンプレッサーについて考えるネタは、今回で最後です。
また何かネタが思いついたら、続くかもしれませんが、これ以上は多分思いつけないかなぁ・・・

(^〜^;)⊃”


2013年4月9日火曜日

もとの音に近い形でコンプレッサーをかけたいけど・・・

コンプレッサーについて考えるネタの続きです。
今日は家に早く帰ることができたので、何となくやる気が出ました。


前回は、コンプレッサーの設定値をいじくった波形を描いて遊んでみました。
結果、ナチュラルな音に近づけるには、コンプのかけ具合を軽くするか、Thresholdをあさくしてみるという結果に落ち着きました。


これ、すなわち・・・



なるべくかけない方がナチュラルに近い!!







それ・・・




あ・た・り・ま・え !!
(〇 ̄ー ̄)〇≡〇≡〇≡〇≡〇≡〇)゜ロ゜)




そんな突っ込みがくるのが当然で言ってます。


ぶっちゃけ、コンプをかけるということは波形を変えるため、基本的な理念だけではナチュラルにコンプはかからないというのが分かります。
今までの考え方では、こうなるしかないんですから。



まぁ、ナチュラルじゃないにしても、もとの音に近づける方法はいくつかあると思っています。



ぶっちゃけ、圧縮前に入力の波形を変えて、最終的な波形を、理想の波形に近づけること。



ということで、圧縮は前回の基準の4倍、Thresholdも同じ条件で、理想的な波形に近づけることができれば良いかなぁ・・・





要は、この圧縮波形(オレンジ)を、基準の波形(青)に近づくようにすれば良いのです。


最近、アクティブベースのプリアンプをいじっていて思ったのですが・・・


もとの波形(青)の山と谷になっているところは、プリアンプでいじれる周波数なはずです。
#アクティブベース前提ですみません・・・

この山となっているところをより高く、谷となっているところをより低くしてみます。
すると、こんな図ができます。





ピンクの波形ができました。
このピンクの波形を同じ条件で圧縮して、青、オレンジに重ねてみます。




すると、若干ではありますが、ナチュラル波形に接近です!!
( ̄▽ ̄)V


ただ、やっぱり、もとの波形と比べるとやはり違いは出てますね。
近づいたのも若干です。





まぁ、ましにはなったかなぁ・・・
ε-(´・д`・ )




もっと極端にできれば良いですが、最大と、最小を動かすにしても限界がありますしね。
(;^_^A















ここから先は、こんなコンプがあるとは思えないですが、こうなると良いなぁという理想です。



ぶっちゃけ、人間の耳に聞こえる音だけを、圧縮してくれるコンプがあれば良いんでは?
で、先ほどの図のように、ピークをもっと高くして上げた上で、圧縮できれば良いのでは?


となると、まずは基準の波形です・・・


人間の耳に聞こえない部分はカットしちゃいました。
このピンクを同じように圧縮しちゃいますが、Thresholdを超える部分だけにGainを与えてみます。

すると、こうなりました。



聞こえない音が聞こえるようになるよりは、こう圧縮できても楽しいかも。



ただ、このような波形ができましたが・・・




これがどんな音になるかは不明!!



あくまで素人考えの絵を描いてみただけです。

無駄な音でもけずった分、しょぼい音になりそうな気が・・・





ちなみに、今回で最終回を予定していましたが、あと1回続く予定です・・・
やる気が出れば・・・


==========
追記:

やる気が出たので、続きました。
http://4003.blogspot.jp/2013/04/blog-post_21.html

2013年4月8日月曜日

コンプレッサーの設定をいじくった波形を描いてみました

前回の、コンプレッサーネタの続きです。
すみません、素人考えなので、間違ってたら失礼します。

今回は、コンプレッサーの設定値をいじくった場合の波形を見てみることにします。
で、またもやパワーポイントを使って、図の高さをいじくって波形を作って遊んでみます。
( `・∀・)ノ


図1. 基準の波形



今回は、上の図の基準のThresholdで、圧縮比の倍率を4倍にした図を描いてみました。

図2. 4倍で圧縮した波形(基準の圧縮波形)


この4倍で圧縮した波形を基準の圧縮波形とします。


4倍に圧縮して、最大音量となっているピークの高さを合わせて、重ねてます。
で、人間の耳には聞こえない部分を灰色の点線にして、聞こえる部分を実線で描いてます。
基準値で聞こえなかった部分を、黄色で塗ってます。

前回の復習になってしまいますが、黄色で塗りつぶされた部分が、コンプレッサーを使うことで聞こえるようになった音です。




これに、圧縮の倍率を2倍にした図を描いて、重ねてみました。

図3. 2倍で圧縮した波形


4倍と比べると、 2倍の方が図1の基準の波形に近いことが分かります。
圧縮比を軽くすると、ナチュラルな音に近づくことになります。


次に、圧縮の倍率は4倍で、Thresholdを浅めに書けた図を同じように描いて、重ねてみました。


図4. Thresholdを浅めにかけてみた波形


Thresholdを浅くすると、同様に、図1の基準の波形に近くなりました。
ナチュラルになるのが分かります


どっちかというと、Thresholdを浅くするよりも、圧縮比を変えた方が、基準の波形に近い気がします。



えっ、そんなの聞かなくても分かる?
(^_^;)



そうですね。
ただ、まずは、これを図にしたかっただけです。


多分、次が最終回になるんですが、今回のネタは、そのつなぎとして描いてみました。
つながるのかどうかは・・・


ということで、続く・・・
続くのか!?




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追記

ちょっとやる気がでたので、意外と早く続きました。
http://4003.blogspot.jp/2013/04/blog-post_9.html

2013年3月31日日曜日

コンプレッサーで音が太くなる?

何か前回の予告からずいぶんと長くなりましたが・・・

ベースのエフェクターの中でも多用される、コンプレッサーについて、考えてみました。
前にも考えた気もしますが・・・



さて、コンプレッサーをかけると、どうなるんでしょう?
c(゚^ ゚ ;)



音の粒がそろいますね。
強く聞こえる音と、弱く聞こえる音の差をなくすようなエフェクターですので。


ちなみに・・・



よく、音が太くなると聞きます。




使うコンプレッサーにもよりますが、実際に試すと確かに太くなるように感じます。
これを、図で分かるようにまとめてみようと思います。
( `・∀・)ノ


まずは、コンプレッサーをかける前の波形から、かけた後の波形を比べてみたいと思います。
ドンシャリ(低音域&高音域強め、中音域弱め)な音の波形イメージです。



横軸が周波数、縦軸が音量となっています。
どっちでもいいですが、左側を低音、右側を高音とします。


この音に、しきい値(Threshold)を用意します。
で、しきい値を超えた部分に対して、圧縮をかけます。

というのを図にしてみました。


左が原音で、右が圧縮した音のイメージで、点線がThresholdです。
右はThresholdを超えたオレンジの部分を、おおよそ1/4に圧縮した図となります。

で、圧縮したら見ての通りピークが低くなるので、全体的に音量が下がります。
ですので、コンプには、音量を上げるつまみが付いています。

ということで、音量を上げてみましょう。

図としてはこんなイメージ(↓)です。



原音の一番ピーク値が高い部分に、圧縮後のピークを合わせてみた図です。
単に音量を調整しただけなので、波形に変化は特にないです。

比較するために、原音と圧縮後の波形を重ねてみます。



点線よりも上の部分が、人間の耳に聞こえる音量だとします。
聞こえない所を点線にすると、原音(青)と、圧縮後の音(オレンジ)は、このようになります。

これではよく分からないので、聞こえる部分だけを切り取ったグラフを描いてみました。



原音では聞こえてなかった、圧縮後の音の領域を黄色にしてみました。
この黄色い部分が、圧縮後に聞こえるようになります。
圧縮後は聞こえる音の面積が広くなり、音が太くなったように聞こえるんだと考えています。



音が太くなって喜ぶ人は多いですね。

でも、音量差はなくしたいものの、音が変わってしまうのが嫌いな人もいます。


音が太くなれば、音が変わってしまっているので。
音を太くせずに、強弱差をなくしたい人も結構多いです。

私も、強弱差はなくしたいけど、音が太くなるのはちょっと・・・


では、どうすりゃいいんだか・・・
(;^_^A


考えてみよっと。


ということで続く・・・
次も更新までに長くなりそう・・・

====
追記:
続きました! (;^_^A
http://4003.blogspot.jp/2013/04/blog-post.html

2013年3月25日月曜日

BILLY SHEEHAN SIGNATURE DRIVE

今日、お茶の水に行って、ハートキーのプリアンプを買うつもりでした。
ところが、いくつか回ってみて、見つからず・・・

その代わりに、これを発見!!

試奏したら、買ってました・・・


BILLY SHEEHAN SIGNATURE DRIVEと言うものです。




オーバードライブのようです。
コンプレッサーを内蔵しています。



詳しくは、こちらより。

http://www.moridaira.jp/archives/36607
 →ビリーが実際に弾いている映像もあります。






演奏力はさておき、私も適当に音を鳴らしてみました。
ベースは、Rickenbacker 4003を使ってます。
他のエフェクタ、プリアンプ、アンプは使ってません。

①エフェクトなし
 ベース素の音です。

②低めのトーンでドライブ


③高めのトーンでドライブ


当分楽しめそうです。


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2013/04/03 追記

このエフェクター、DRIVEで歪ませることができますが、さらにCOMPでも歪ませることができるようです。
COMPをONにして、LEVELを上げてあげると、COMPでも歪みます。
しかも、良い感じで。

ちなみにですが、裏ぶたを開けてみました。


こうなってます。

真ん中辺りをズームアップすると・・・

COMPとTHRと書かれたつまみが。

これは、COMPをMIDにセットした時の、コンプレッサーのかけ具合とスレッショルドを設定できます。
ちなみに、HIGHは最大値の6dBの固定です。
といわれても、この数字がどんなものか、イマイチ分かってませんが・・・
(^^ゞ

COMPをMID/HIGHにして、LEVELをいじくるのが、このエフェクターの売りのような気がしてます。

2013年3月18日月曜日

コンプレッサーについて考える

久しぶりのブログ更新です。
実を言うと、最近、コンプレッサーってものについて悩んでます。
c(゚^ ゚ ;)


深く考えると、ややこしい話になってしまいますが、深く考えないとそうでもない話です。


でも、深く考えてみることにします。


ややこしく考えているので、話が途中で矛盾するかもしれないです・・・
そこは、ご勘弁を。
(^〜^;)⊃”



私がコンプで悩んでるのは単に・・・




使うか、使わないかです。
(;^_^A





コンプをかけると、基本的にアタック音が変わってしまうから、使うのを嫌っていました。
でも、右手の弾き方を変えると、音の強弱を安定にすることは難しいものです。


アタック音が変わらなければ良いのか?
音の強弱を極力なくせるようになるまで練習するか?
それとも、コンプを使った音を基本の音と考えれば納得するか?



いずれにしても、音に満足すれば、どっちでも良いことになります。
( `・∀・)ノ



ベース本体の音を気に入ってベースを買ってるもので、音が変わるのは不満です。
でも、コンプをかけているのが分かっているアーティストのベース音を聞いても、良いと思っています。

まぁ、コンプを使うかどうかはさておき、気に入った音が出れば何でも良いのです!!

最近使ってませんでしたが、せっかく持っているので・・・





コンプを使ってみよう!!
( `・∀・)ノ





ちなみに、持っているのはこれです。

agular1のTLC COMPRESSORです。



せっかく買ったんだし、使わないとね!!

ということで、コンプレッサーというエフェクターについて、今後考えてみることにします。
ひとまず、ここで今日はこのあたりで・・・
(^^ゞ

====
追記:
続きはこちらです。
http://4003.blogspot.jp/2013/03/blog-post_31.html